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カガク De 暮らす

元研究者のゆるーいブログです。職業病により、家庭でもカガクしています。

ジェル栽培【密封系でリーフレタスとおかのりを栽培してみる】 その2

 

こんばんは、コガです。

 

ジェル栽培の記事、ご無沙汰していますが、あきらめずにちゃんと続けていますよ。

 

前回、植物たちが腐海にのまれてから、菌対策にとあれやこれやと実験してました。
ひとつは、バイオ実験ではよく使う「倒置」。
培地を容器ごと上下逆さにして保管するってやり方。

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菌が培地に落ちにくいので、種をまく時までこの状態にしておいたら、培地表面の水抜きもできるし(本来はちゃんと培地表面を乾燥してから倒置にします)、何とかなるかなと思ったのですが、逆さにした瞬間に残念なことになったので、

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倒置はなかったことにしました。


今回は、キッチンハイターを使った種の除菌と種まきを試してみたので、そちらをレポートします。

 

■ 参考文献

 

理研のサイトで、シロイヌナズナの種のまき方を紹介していましたのでそちらを参考にさせていただきました。

多種の種子の滅菌法 « -実験植物開発室-(RIKEN BRC)

ひとつは次亜塩素酸(キッチンハイターに近いです)溶液に種を浸漬してから水でWashしてまくというもの(「ハイター漬け法」と勝手に呼ぶことにします)、
もうひとつは次亜塩素酸溶液でひたひたにしたろ紙上に種を落とし、それを培地に種が下になるようにペタっと置き、ろ紙だけをそーっと剥がすという方法です(「ろ紙ぺったん法」と勝手に呼ぶことにします)。

 

両方試してみようと思います。

 


■使用器具、試薬

 

*培地調製

鍋/水道水/粉寒天(トップバリュー)/

水耕栽培用液体肥料・エコゲリラ液肥A・B液

食用色素(ユウキ MC )/アルミホイル


*種まき時
70%エタノール無水エタノールを希釈して使用)/竹串、箸/

百均のフタ付きビン/キッチンハイター/キッチンペーパー

【種子】健康野菜 おかのり 【種子】ガーデンレタスLEDライト

 


■ 実験操作

 

①培地調製

ビン(百均のフタ付き)2本の内側に70%エタノールを吹き付け、逆さにして水気を切っておく。蓋も同様に滅菌する。

アルミホイルは10センチ角のものを4枚つくり、それをさらにアルミホイルで軽く包み、魚焼きグリルにて中火で5分加熱し、放冷する。(乾熱滅菌)


鍋に水500ml、エコゲリラA液1ml、エコゲリラB液1ml、粉寒天(トップバリュー)1.5gを入れ、沸騰するまで加熱する。
  ↓
ビン食用色素(液体)を1滴ずつ入れておく。
  ↓
加熱した寒天液を、アツアツのうちにビンに注ぐ。
  ↓
フタを軽く閉め、その上からアルミホイルを軽くかぶせ2重にフタをしておく。
  ↓
室温で放冷する。(1日ほど)


②種まき

A、ハイター漬け法

深めの皿にハイター原液(6%次亜塩素酸ナトリウム+α)を注ぎ、種と茶こしを一緒に漬けておく。
  ↓
10分後、茶こしを引き上げ、皿のハイターを捨てて水道水を入れ、そこに茶こしごと種を入れてシャカシャカ振って洗う。
洗いをもう一度繰り返す。
  ↓
エタノールで消毒した竹串で種を拾い、培地上に種をそっと落とす。種はおかのり、リーフレタスをそれぞれ4粒くらいずつ。
  ↓
なるべくフタを開けている時間を短くして、種をまき終えたらすぐフタをして、植物栽培用LEDライトの下で培養する。


B、ろ紙ぺったん法

ジェル培地のサイズより少し小さくなるように丸くキッチンペーパーを切り、皿にのせる。
  ↓
その皿に、ハイター原液をキッチンペーパーがひたひたになるくらい注ぐ。
  ↓
その上に種をのせる。
  ↓
10分後、エタノールで消毒した箸でペーパーをそっとつかみ、種が下になるように培地の上にのせる。
  ↓
ペーパーを剥がす。だいたいの種は培地上に乗る。
  ↓
フタをしてLEDライトの下で培養する。

*図解

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■ 結果

 

1ヶ月くらい様子を見ました。

まず、ハイター漬け法。
発芽、発根の調子は良かったのですが、1週間後くらいにカビさんが培地の端っこに1コロニーお目見えしまして、あれよあれよという間に培地は腐海に飲まれてしまいました。

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やっぱり種を蒔く操作のところが無防備すぎますね。
でも、種自体の滅菌はちゃんとできているみたいです。今までよくあった、種からの菌増殖はみられなかったので。


それから、ろ紙ぺったん法。

1ヶ月しても全く菌の混入(というか、増殖?)は見られませんでした。
そのかわり、発芽率は激減。なんとか芽がでた子たちも、漂白されてしまって白い葉っぱになり、殆ど生育せず。
培地上にかなりの濃度のハイターが残ったようです。

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加減が難しいですね…。


ろ紙ぺったん法は菌に対してかなり効果的なことは分かったので、次回は、ハイターの濃度をふってみようかしら。
「植物の生育に影響しないけど、菌の増殖は抑える濃度」さがしです。

ちなみに、キッチンハイターは食用には使えませんので、出てきた葉っぱは食べてはいけませんよ。花王さんの漂白剤の中には食用のものもあるそうです。

 

あと、ペットボトルでも栽培したいのだけれどペットボトルではろ紙ぺったんできないので、別の方法も考えないといけませんね。。


まだまだ模索は続きます。

 

 

↓以前の記事はこちらからご覧ください

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