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カガク De 暮らす

元研究者のゆるーいブログです。職業病により、家庭でもカガクしています。

ジェル栽培再開!

こんにちは、コガです。


春ですよ!種まきの季節ですよ!


冬の間休んでいたジェル栽培を再開しますよ!



まず、これまでのジェル栽培の過程を整理してみましょう。

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トップバリューの粉寒天を使用して、エコゲリラ水耕栽培用培地をゼリー状にかためて、種まきをするという挑戦。

トップバリューの粉寒天の「作り方」通りの分量でジェル培地を作ると、固すぎて根がジェルに入っていかない。そのため植物体を支える力がなく、植物体が倒れたりして生育しないものがある。

ジェル培地作成後に、滅菌した竹ぐしとかで適度にクラッシュした培地を用いて、その上に種をまくことで解決。

十分な光量を得るために、培地を日向に出すと、アオコが発生。菌のコンタミも問題。
さらに、培地が乾燥するとジェルが縮み、水を与えても膨らまないため、水の管理が大変。

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今まではオープンな実験系(蓋が開いている状態)で、作物の収穫を目的としていましたが、ちょっと問題が多いので、今回はクローズでやっていきます!つまり、密封した容器内で育てるということ。

密封していれば、水の乾燥はありませんので水やりは必要ありませんし、気をつけて無菌操作をすれば雑菌やアオコの発生も防げます。
植物は光合成も呼吸もしているので、密封していても、基本的には窒息することもありません。

要するに、明るいところに容器を置いて放っておくだけで植物がもさもさ生えてくるってこと。


らくちん!


そのかわり、容器の大きさ以上に草丈の高くなる植物は栽培できませんし、容器や培地の滅菌も重要になってきます。


今回は、ジェル培地をクラッシュせずに栽培したいので(菌の混入リスク軽減のために)、根がジェル内に伸長できるような寒天濃度を検討してみました。

そして今回から、実験の心強い味方!精密天秤が導入されています!

今まではメモリが1グラム単位までしか無かったので、正確に寒天濃度をコントロールすることができなかったのです。
それが精密天秤のおかげで、なんと0.01グラム単位の測量ができるように!
しかもポケッタブル!
ステキ!


では早速、実験開始!



【ジェル栽培における寒天濃度の検討】

適当な空きビン5つに(ジャムのビンとか、鮭フレークのビン)を使用。水を20g入れておく。

トップバリュー粉寒天を、以下の濃度になるようにはかりとり、ビンに入れてよく撹拌する。
ビンA) 0.16g/20ml (粉寒天パッケージの表示通り)
ビンB) 0.12g/20ml
ビンC) 0.08g/20ml
ビンD) 0.06g/20ml
ビンE) 0.04g/20ml(粉寒天パッケージの25%)

ビンにアルミホイルで軽くフタをし、オートクレーブ(圧力鍋ともいう)で121℃、15分間加熱滅菌する。

室温で放冷して固める。

おかのりと、タイムのタネ(昨年春購入)を、ミルトン溶液に1時間つけて消毒。

70%エタノールで消毒した竹串でタネをそっと拾って、培地にのせる。

ラップをして、植物栽培用LEDライトの下に置き、発根の様子を観察する。


■結果

1ヶ月後の様子↓

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ビンA) おかのり→✕ タイム→✕
ビンB) おかのり→○ タイム→1/3は○
ビンC) おかのり→1/2は○ タイム→発芽せず
ビンD) おかのり→発芽せず タイム→2/3は○
ビンE) おかのり→2/3は○
✕:根がちゃんと入らない
○:根がジェル中に伸びる

また、いずれも植物体は倒れずに光に向かって伸長した。


ビンDくらいの寒天濃度になると、ジェル中に発根できるものが多くなってくる…と言えそうです(サンプル数が少ないですが)。


ということで、、
ビンDの寒天濃度 0.06g/20ml つまり、3g/lでいってみようと思います!


ではまた後ほど。
一旦失礼します。コガでした。